参加者の声

高知医療センター アサーション2研修 2019年11月

<自分に対して気づいたこと>

・私は自己主張が控えめで、もしくは苦手、物静かな性格といった印象というノンアサーティブな傾向が強い。管理者としての理解は、自分と相手双方を大切にするという「円滑さ」に焦点を合わせた概念で、自分の気持ちを率直に伝えつつ、なおかつ相手の気持ちも考えられるアサーティブな人になれるよう、アサーション・トレーニングが必要だと気づいた。

・前回の研修(アサーション1)でもDESCワークシートの取り組んだが、今回は病気への不安が強く周囲との関係性をあまり持ちたがらない引きこもり傾向の患者に対する関わりの事例だった。はじめはスムーズに意見を出し合えるていると感じたが、いざ用紙にまとめる段階になると新たな患者情報やアセスメントが追加され、DEの場面が決まらない状況になった。この経験から私たちはコミュニケーションにおける問題や違和感を感じていても、漠然と捉えているだけで問題の本質が見抜けていないのではないかと強く感じた。そのため問題となっている状況を具体的に言語化する練習が必要と考えた。

・スタッフを指導する場合、できていないことばかりに集中する傾向にあり、「why、なぜ」という言葉を発していること。スタッフの思いや考えを聞いていなかった。

 

<一番役に立ちそうなことは何でしょう?>

・人権のことは、改めて知ることができて良かった。立場上パワーを使ってしまうことがあるので、時々思い出して自分を律しないといけないと反省した。

・看護師はどちらかというと、患者や家族からの怒りをぶつけられやすい立場にあると思う。ぶつけられた怒りをその場で対象に返す人もいれば、多くの場合はぶつけられた怒りを抱え込みストレスをためる。怒りをぶつけられた時、まずは相手の怒りに対して理解を示し(伝え)時間を置く、聴く、自分の感情を穏やかに伝え妥協案を模索する過程を踏むことが大切であると研修で学んだ。とても具体的でわかりやすいプロセス提示だったので、今後活用してみたい。

・DESCでの問題の明確化や相手の行動や状況に対する表現すること。問題が相手の問題なのか自分の問題なのか混乱し、結局は自分の思っていることだったりする。状況で自分の思っていることを素直に伝えてみることを意識してみたい。

 

<もっと学んでみたいことは何ですか?>

・心のケア、セルフマネジメント

・ケースを通してDESCをもっと学んでみたい。対話の中で迷ったり、相手の話を聞きっぱなしにしたり共感のみでなく、きちんと意識して対話ができるようにしたい。

・DESC展開が余りに難しかったので実際の事例でもっと学んでみたいです。あと怒りの感情をどうやってアサーティブに解決していけば良いかもっと話を聞いてみたいです。

 

<感想など>

・どうしても自分の気持ちが出せなかったり、相手の要求を優先しがちになるので、相手の話を聞きつつ、きちんと自己主張することが大事なんだと思いました。自分のことはわかっているようでわかっていない部分もたくさんあるので、意識できていない自分に気付く研修は自己を研鑽する意味でも有効だと思います。

・6時間という長い研修でしたがグループワークを楽しく行うことができた。自分の感情は自分のものであり、自分の価値観を他者に照らし合わせようとして起こる感情は努力すればもう少し自分の中でコントロール可能だと感じた。

・久々に充実した研修を受講したと感じる研修内容であり、自分の思考の傾向を改めて気づくことができた。