参加者の声

広島大学歯学部 アサーション特別講義感想 2020年10月

<自分に対して気づいたこと>

・自分の意見を言わないことと、自分の意見を言えないことは違うというのが印象に残りました。結果的に断らないという選択をしたとしても、自分が納得しているか、していないかは、その後の相手に対する見方にも影響を与えてしまうことがわかりました。私は今回の講義を受けて、ノンアサーティブになってしまっていることが多いなと感じましたが、断れたか断れなかったかより、自分の気持ちが大事だと気づけたのでこれからは今の自分が意見を言えないのか自分の中で納得した上で言わない選択をしたのか、というところも意識していきたいなと思いました。

・アサーションとは何かということや、3つの言動のタイプ(ノンアサーティブ、攻撃的、アサーティブ)といことについて学び、私は普段アサーティブ寄りの行動ができているのではないかと感じた。私がアサーティブ寄りの行動を行っているのはなぜかと考えた時、今までの経験から「思っていても言葉に出さなくては伝わらない」、「自分を抑えてばかりいると、溜まりきった時に爆発してしまう」と学んだからではないかと思った。また母に教わった「嫌なことは嫌とはっきり言う事、流されてしまわないこと」、「伝えるときには言い方に気をつけること」もアサーティブな言動に関係しているのではと思った。

私は今まで、自分の意見が周囲と異なる場合は何も言わずに同意してきたし、そのことを特に苦痛に感じることもありませんでした。さらには自分の意見を言わないことが協調性の高さだと考えている部分がありました。そのような人間関係の中で居心地が悪いと感じることもありましたが、自分の気持ちを伝えるよりも、その集団から距離を置くという方法をとりがちでノンアサーティブになっていたと思います。


<一番役に立ちそうなことは何でしょう?>

・自分の意見を押し殺して、相手や多数派の意見に賛同することは雰囲気を壊さないために大切なことだと思っていたけれど、必ずしも良いことではなく、いつかそれが裏目に出る日がくるかもしれないから、自他ともに尊重するアサーティブになることで、ストレスフリーで良好な人間関係を継続していけると学んだ事。

・できごととその結果として起こる感情や行動は直結しているわけではなく、当事者の認知の仕方に影響されるのだと知ったことです。自分の認知の傾向を知れば状況を変えられるということは、今後嫌な事があった時のストレス軽減に役立てることができると思いました。

・自分が持つ権利を意識して行動することで、相手にもその権利があると気づき、より自他を尊重することができる。伝えることと聴くことは2つで1つ。


<もっと学んでみたいことは何ですか?>

・アサーティブな対応の具体例をもっと多く知り、自分が使えるように練習したいと思いました。

・様々な場面での対人関係におけるアサーティブな言動や非合理的な認知に対する合理的な反論の方法などのスキルをもっと具体的に学んでみたいと思いました。


<感想など>

・自己決定を自分の意思に基づいて行うことがとても大切だというように感じました。意見や感想を述べるように求められた時に、周囲が気になって言いたいことが言えなかったり、まとまらなかったりすることにとても悩んでいたので、今回のお話はとても参考になりました。

・今回の講義の数日前に知り合いと考え方に違いがあり関係が悪くなって悩んでいたので、仲直りするためにちゃんと自分のことを見つめ直さないといけないなと考えさせられた。